公開シンポジウム開催 「災害と人間 ~ 核時代の生そして再生を問う ~」
総研いのちとくらし
掲載日2012年03月05日
当研究所会員である本間照光先生(青山学院大学総合研究所所長)が公開シンポジウムの開催をお知らせくださいましたのでご案内申し上げます。
「災害と人間 ~ 核時代の生そして再生を問う ~」(PDF)
―以下PDFより引用
東日本大震災と福島原子力発電所の爆発は、一つの自然災害がそれにとどまらず別の災害、それも人類が経験したことのない
巨大事故につながった「核時代の災害」として世界に大きな衝撃を与えました。狭い国土に原発が乱立する日本で、また同様の核
施設をもつ他国で、次のフクシマがいつ発生するかも知れない危険に人間は直面しています。他方で日本の政財界は、収束には程
遠い福島原発と避難住民の状況を忘れたかのように、原発の再稼働や海外輸出を進めようとしています。しかし私たちは、核燃料
によって支えられた日常生活は核災害という非日常と隣り合わせであり、破局に至るものでしかないことを、この危機から学んだの
ではないでしょうか。また、今回の事故では情報公開の遅れが重大な被曝被害をもたらしましたが、私たちがかけがえのない生命と
健康を守るために必要な情報を、日本政府やメディアは果たして提供してきたでしょうか。日本の目指す「復興」は、共に生きる人間
の生命を顧み貴ぶ「再生」たりうるでしょうか。核時代の災害が、人類と生物の存続を揺るがす危機を引き起こしている今、生の営みであるすべての学問もまたこれに真摯に
向き合うことを求められているという観点から、青山学院大学総合研究所では、東日本大震災から1年を迎える機会に、各分野で
活躍されている学内外の方々をパネリストにお招きして公開シンポジウムを開催いたします。学生・教職員の皆様、一般市民の皆様
など多数の方々のご参加をお待ちしております。
- 日時:2012年3月15日(木) 13:00~17:30
- 場所:青山学院大学総合研究所ビル12階大会議室
- 参加費無料・事前申込不要