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試訳 『社会的経済』(1983年発行)

原著:アンドレ・ヌリス 試訳:主任研究員 石塚秀雄

(クセジュ 2131) L'ECONOMIE SOCIALE Andre Neurrisse

掲載日2004年02月21日


この資料は、フランスの社会的経済の歴史と構成について述べた本の試訳です。1984年発行の本なので、数字資料的には古くなっていますが、基本的な文献といえます。社会的経済とは非営利・協同経済とほぼ同義です。1970年代より、フランスで再生した理念であり運動です。概念的には19世紀に政治経済と対立した社会的経済に端を発します。社会的経済セクターは、従来の公共経済セクター、民間市場セクターの二分法的考えに対して新しい第三の枠組みを示すものとして、第三セクターとも呼ばれます。イギリスの「第三の道」、フランスの「連帯経済」、イタリアの「社会的協同組合」、最近のヨーロッパの「社会的企業」などの動きにつながるものです。社会的経済セクターの担い手としては非営利・協同組織としての協同組合、共済組合、NPO、財団といった形式があげられますが、いずれも経済活動・事業活動を行う組織として、また市場や準市場で活動する性格として位置づけられています。

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