試訳 『スペイン労働株式会社法』
試訳:主任研究員 石塚秀雄
掲載日2004年07月02日
労働株式会社という概念はスペイン独特のものです。スペインではこの会社は労働者協同組合などとともに社会的経済企業として、法律的に位置づけられています。労働者が株式の過半数を持ち、かつ、民主的に運営する工夫がなされています。そもそもは1970年代に起きた倒産企業の自主再建の動きからこの法律が作られました。試訳は1986年制定当初のものですが、すでに1997年に改正されて、労働会社法となりました。これは当初のものは株式会社だけだったのが、現実に合わせて、規模の小さい有限会社も含めることにしたためです。現在約6000社、7万人の従業員の規模となっています。日本における民主的経営に参考になる企業形態といえます。
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